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モンブランと氷河と雪の湖!シャモニーの町から探す絶景ポイント

ふぅ

ヨーロッパ最高峰、モンブランの名前を聞いたことがない人はほとんどいないでしょう。
モンブランに登りたいという人は登山好きに限られたとしても、壮大に聳え立つモンブランの姿を見てみたいという人は多いことかと思います。
モンブラン山群の麓にはシャモニーという小さな町があり、冬はスキー場として、夏は登山のスタート地点として、または山岳スポーツの中心地として有名なリゾート地となっています。今日はこのシャモニー周辺で見られる絶景を紹介します。

シャモニーの正式名称はシャモニー=モン=ブラン。フランス語でモンは山、ブランは白という意味で、モンブランというのは万年雪を称える「白い山」を意味しています。その名の通り、真夏でもモンブランはもちろん、周辺の山々にも雪が残っています。
モンブランで有名になったシャモニーには世界中からの観光客が集まります。観光案内所にはなんと日本語専用案内窓口まであってびっくり。フランスでは日本語どころか英語も通じない観光案内所が当たり前だったので驚きました。
冬は雪で真っ白になってしまうシャモニー。絶景を見るには夏がオススメです。

まずは体力に自信のない人でも楽しめる絶景ポイント。シャモニーから出ている登山鉄道で向かう氷河メール・ド・グラス。モンタンヴェール鉄道に乗って20分くらいすれば、両脇に切り立つように聳える山々の間を拭うように流れる氷の河が目の前に現れます。シャモニーの町中では半袖でも暑いくらいだったのが、突然肌寒くなりました。そして真っ白な雪に太陽の光が反射して、目がくらむほど眩しい。天気が良ければ良いほど、サングラスは必須です。モンタンヴェールからはロープウェイが出ており、それに乗ればメール・ド・グラスの脇を歩くことも出来ます。夏にはこのわき道に野花が咲き、真っ青な空と万年雪を称える山々、グレーと白が入り混じった氷河に緑のアクセントが映え、素晴らしい絶景を作り出します。

筆者は登山は好きですが、登山中心の旅をしていたわけではないので、本格的な登山用具も何も持っていませんでした。トレッキングシューズと軽い運動着。しかし、これだけで十分にたどり着ける絶景地がシャモニー周辺にありました。

まずはシャモニーの町を抜け、モンブランとは反対の南側にある山をロープウェイで登っていきます。目指すのはラック・ブロン。フランス語で白い湖を意味する湖で、標高2352メートルの位置にあります。でも、ロープウェイでかなりの高さまで登ってこられるので、実際に登るのは500メートルほど。片道1時間半くらいで登れるので結構お手軽登山にも思えますが、勾配が激しいのである程度体力は必要です。

道に雪が残るようになってくると背後にはモンブラン。立っている場所の標高も既に高いので、見上げるような感覚はありませんが、反対側に広がる山々の中で一つ飛びぬけた頂を確認することができます。
さらに登ると、ラック・ブロンに到着。筆者もそれまでに色々な美しい湖を見てきましたが、この湖の色は他のどれとも違う特別な色でした。太陽の光できらきら光る雪の真ん中に、雪解け水で出来た驚くほどに透明感のある水色の湖。南の島のラグーンに見るような色を、こんな山の上で湖の中に見ることができるとは思いませんでした。真夏とは思えない寒いくらいの気温ですが、それまで登ってきたために火照った体と目の前の絶景のために上着を羽織るのも忘れたまま見入ってしまいます。

モンブランを見渡す景色も素晴らしいのですが、筆者はラック・ブランの絶景に魅了されてしまいました。自分の足でたどり着いたという達成感が、さらに景色を美しく見せてくれるのですね。

シャモニーの町自体もとても可愛らしく、歩いているだけで楽しい風景です。訪れた際には、数え切れないほどのシャッターポイントを見つけられることでしょう。

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