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ギリシャ神話の世界に浸る!世界遺産アテネのアクロポリス

ふぅ

トロイの木馬というのを聞いたことがありますか。敵軍が潜んでいる巨大な木馬を運び入れてしまったがために滅んでしまったトロイアの町の話です。実はこの話は、長い間ギリシャ神話の一つとされていました。ところが、19世紀末にトロイの古代遺跡が発見され、トロイの木馬は実際にあったのかもしれないと今も議論され続けています。こんな話が出てくると、ますます神話のミステリーが深まりますね。ギリシャ神話に興味があるなら一度は行ってみたいのがギリシャの首都アテネ。今日は、世界遺産アテネのアクロポリスを紹介します。

アクロポリスへはチケットを買って入場します。共通チケットは12ユーロ。これを買うと、アクロポリスだけでなく、ディオニソス劇場やゼウス神殿などのアテネの見所に入場することが出来ます。観光客には嬉しいシステムですね。
入場してすぐ見えるのはヘロディオンと呼ばれるヘロデス・アティコス音楽堂。まるでローマ劇場のような半円の観客席には5000人もの人が収容可能です。夏になると、ここはアテネ・フェスティバルのコンサート会場となっています。日によって様々な演目があり、喜劇、ギリシャ悲劇、古代劇などが上演されます。夏に訪れたら参加してみたいイベントですね。

首都アテネの名前は、ギリシャ神話最大の女神アテナからきています。そのアテナのために建設されたのが、アクロポリスの中心にあるパルテノン神殿。アテネの中心にある小高い丘の頂点に建つパルテノン神殿までは、ずっと斜面を登っていきます。少し体力がいるかもしれませんが、登りきると青空の下に聳え立つ壮麗なパルテノン神殿を拝むことができます。ドーリア式の太く立派な神殿が、まさにギリシャと聞いて思い描くイメージどおり。全てが大理石で出来ており、その重厚感が歴史を物語ります。大理石に入ってきたヒビを修復するため、現在も工事が行われています。

神殿から少し離れたところには大きなギリシャ国旗がはためきます。この辺りからは、アテネ市内が一望できる絶景を望めます。丘の頂上にある神殿を中心に広がっているようにも見えるアテネの街。はるか昔から人が住み続けているこの街を上から眺めていると、そんなにも長い歴史を積み重ねてきたということが嘘のように思えます。歴史ファンにはこの街の景色一つも特別なものかもしれません。
パルテノン神殿のすぐ隣にはエレクテイオン神殿。彫刻が施された玄関柱は少女の像になっており、細い首の部分がありながらも神殿を支えているところが特徴的です。

ギリシャはヨーロッパの中でも南に位置しているため、気候が温暖なのが特徴。筆者が訪れたのは11月だったので、北ヨーロッパでは秋も深まりかなり涼しい気候だったのですが、ギリシャでは20℃超え。坂が続くアクロポリスを歩き回るには長袖は暑すぎました。夏の観光はさらに暑くなりますが、神殿周辺まで登ると飲み物が買えるようなところはないので、売り場があるうちに飲み物は確保して周ってくださいね。

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