大自然に癒される旅!絶景とミステリーが隠れるアニヴィエの谷

雪解け水で出来た湖の色を見たことがありますか?水の中に氷の粒が残っているために、日の光を反射してキラキラと輝き、湖底や周辺の環境によってはまるで自然のものとは思えないような色を作り出すこともあります。
そんな絶景が集まるスイスのアニヴィエの谷を紹介しましょう。

スイス西南部にあるアニヴィエの谷には、日本でも有名なマッターホルンを背景におよそ30キロ続く渓谷です。シエール駅から郵便バスを利用して谷へ入ることができます。
谷には小さな村が6つ点在しています。中心となるヴィソワ村、ヴェルコラン、シャンドラン、サンリュック、ジナール、そしてグリメンツ。どの村にも、シャレーもしくはラカールと呼ばれる木造の家々が並び、スイスの山間部らしい雰囲気を醸し出しています。さらには共通して育てられている伝統的な花がどの家の花壇にも並び、春になると村が可愛らしい花でいっぱいになります。山の斜面に張り付くように家が並び、まるで段々畑。そのため、村からは目の前に渓谷に聳え立つ高い山々が広がり、どこからでも絶景が楽しめます。

グリメンツ
グリメンツ

これらの村々に残されている謎の巨石も隠れた観光ポイントです。サンリュック村から森に少し入ったところにある巨石は、軽く数十人の人が乗れるほどのもの。グリメンツの近くにある巨石の周辺には、足型などが掘られた石が確認できます。どれも自然に出来たものではなく、誰がいつ何のために作ったのかはまだ謎のまま。スイスの原住民ケルト人によって作られたという説が強いものの、大自然の中に未だ残されているミステリーです。

さて、村を通り過ぎてさらに渓谷を進むと、巨大なモアリー湖が目の前に現れます。ダムとしても機能している人口湖なのですが、エメラルドグリーンをした湖面と、それを囲む万年雪を湛える山々は絶景そのもの。駐車場からはダムにかかる巨大な橋が続いており、徒歩で渡ることができます。いざ、橋の真ん中までくるとその高さにびっくり。奥まで続くモアリー湖に引き込まれていきそうな感覚を覚えます。
橋の反対側を見ると、一本道が走る谷が見え、まるで映画に出てきそうな壮大な緑が広がっています。筆者が訪れた時は夏だったんですが、標高が高いためにとても涼しく、緑の中に咲くワイルドフラワーと、たまたま見つけた野生のガゼルのような動物に感動したのを覚えています。スイスの山腹では様々な野生動物に出会うことができるので、探して見るのも楽しいですよ。

モアリー湖
モアリー湖

ここまでにも既にたくさんの絶景に出会えるアニヴィエの谷ですが、一番オススメしたい絶景はモアリー湖の奥へさらに進んだ谷の最終地点。春先に溶け出した雪解け水が山から流れ出し、いくつかの湖が出来上がっています。湖底はなめらかな泥で、きっと美容にも良さそう…なんですが、足を突っ込むには勇気がいるほどの冷たさ。雪解け水ならではの温度です。この水はさらに小川へ続き、川は谷の先へ向かって流れ出しています。氷の粒が入り混じり白濁した水が緑の間を抜けていく様子は本当にため息が出る美しさ。空気は言わずとも最高に美味しく、体の奥底から洗われる気分になります。
ただ、一つ驚いたことがありました。気持ちが良すぎて、この周辺の草原に転がっていたら、真横にうにょうにょと動くものが。ぎょっと立ち上がると、なんと蝶の幼虫。一匹なら良かったんですが、自分の周りだけで軽く30匹は蠢いていました…。何匹潰したかとぞっとしましたが、もう少し時間が経てば全ての幼虫が蝶になり、きっと景色がさらに美しくなるんだろうと思います。人の手付かずの大自然ならではのことかもしれませんね。

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谷を走る道の途中には、ヴァレー地方特有のカウベルと呼ばれる鈴をつけた牛たちの放牧が見られるかもしれません。牛たちが奏でる鈴の音色はまるで音楽で、心から癒されます。こんな魅力に溢れたアニヴィエの谷、機会があれば是非訪れてみてくださいね。

ふぅ

大学時代、将来の夢がなくても、英語が出来れば将来役に立つ!と言われた1ヶ月後、人生初海外のオーストラリアへ短期留学。自分がいた世界の小ささに気付き、そこから旅を始める。バックパッカーで旅をした総期間は3年。旅を通じて習得した英語を磨き、英語教授法TESOL習得後、英会話教師となる。旅中で出会ったフランス人と結婚し、現在1児の母。

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