ドイツの子育て環境はどんな感じ?外国人としてベルリンに暮らす夫婦の「子育て事情」をくわ~しくレポート!

前回から始まった「女性目線のベルリン」をお届けする連載。今回はベルリン在住歴4年のイタリア人女性モニカさん(28)へ、外国人としてベルリンで子育てをする感想を聞いてきました。子供がいるライフスタイル、教育環境、外国人でも受給できるドイツの手厚い子育て支援など、知らなかった事実がたくさんありました!

生活費の安さ、英語の通じる環境が魅力のベルリン

モニカさんはイタリア出身の女性。4年前にアーティストである日本人の男性とベルリンで出会い、現地で婚約をしました。モニカさん自身も音楽をやっていたことから「子供にとっても自分たちにとっても良い刺激がある場所」を求め、生活費も安く英語も通じるドイツ・ベルリンを移住先に選んだそうです。ベルリンの生活費の安さはフリーランサーや企業のみならず、何かとお金のかかる子育て中のカップルへも魅力のようです。

ドイツの手厚い子育て支援、その内容は?

筆者:モニカさんはイタリア人、旦那さんは日本人というドイツでは外国人カップルである2人ですが、ドイツの子育て環境はどうですか?まず、外国人に対する子育て支援はあるのでしょうか?これ、すごい気になっていました。

モニカさん:はい、ドイツでの子育てはとてもしやすいですよ。私たちの場合、今は受給停止になってしまった支援もありますが、全体として外国人であっても様々な機関から子育て支援を受けることができているし、とても助かっています。

筆者:具体的にどんな支援が受けられるのでしょう?それらはドイツの政府が助けてくれるのですか?

モニカさん:そうですね、ドイツの政府というよりは色々な機関が支援を提供しているという感じです。なので支援にも色々な種類があります。私たちは最初にSTIFTUNG DES LANDESという機関から妊婦服や赤ちゃん用品(ベビーカーや服など)を買うための支援金をもらいました。それが合計534ユーロ(約7万円)です。BEZIRKSAMTという役所から最初の1年だけ毎月300ユーロ(約4万円)もらいました。これはエルタンゲルド(Elterngeld)といって、子供の両親へ給付される支援です。(※1)

筆者:けっこうもらえますね!子供ができたばかりだったら働くのも難しいし、かなり助かるのでは?

モニカさん:これだけではないですよ。ドイツにはキンダーゲルド(Kindergeld)という子供手当もあります。これは、収入に関係なく子供一人につき184ユーロ(約2万円)毎月もらえるんです。2人目からは支給額が190ユーロに、3人目からは215ユーロに増えます。

筆者:すごい太っ腹ですね。ドイツがいかに少子化対策に必死なのか伝わって来る政策です・・・。子供を育てる環境としてはかなり恵まれている気がします。

モニカさん:面白いのは、キンダーゲルド(直訳で“子供のお金”)なのに、大学へ行く場合は25歳まで受給を延長できるんです。もう、25歳になったら“子供”ではないですよね。(笑)

筆者:ええ~!(笑)それで教育も無料なのだからドイツはかなり子供へ投資していることになりますね。

モニカさん:私たちは職業安定所(ジョブセンター)へ通っているのですが、以前は家賃や保険料も助けてもらっていました。今は支給額が減ったものの、115ユーロ(約1万5千円)の支援もキンダーゲルドとは別に受け取っています。(※2)

子供がのびのびできる環境がベルリンにはある

現在1歳3か月のヨノ君
現在1歳3か月のヨノ君

筆者:ところで、モニカさんは休日にヨノ君をどこかに連れて行ったりしますか?子供用の施設とかって、ベルリンにあるんでしょうか?

モニカさん:う~ん、子供のために特別どこかに連れて行ったりはしないですね。私が友達とカフェでお茶するときに一緒に連れて行くという感じで。自分が行きたいところへ一緒に行くという感じです。でも、“ベビー・カフェ”っていうのがあるらしいから、行ったことないけれど今度行ってみたいですね。(笑)

筆者:なるほど、それができるのはベルリンだと赤ちゃんを割とどこでも連れて行ける雰囲気があるってことですね。人少ないし、お店もスペースに余裕があるから子供がうるさくてもそこまで気にならないし。

モニカさん:確かにそうかもしれませんね。

外国人でも子育てがしやすい環境

筆者:ヨノ君は今、保育園に行っているんですか?

モニカ:はい、行っています。週5日、1日5時間面倒をみてもらっています。

筆者:ちなみに、保育園の月謝はどのくらいするのでしょう?

モニカ:月々38ユーロ(約5千円)です。これに月5ユーロ(約600円)足せばランチも付いてきます。

筆者:ええ!や、安すぎません!?

モニカ:私たちはすごいラッキーだったの。普通、公立の保育園は何か月も待たなければ入れないと言われているのだけれど、私たちのエリアはたまたま保育園の空きが2つもあったんです。

筆者:私は子供いないけれど、なんだかベルリンの子育て環境がうらやましくなってきました。

モニカ:実際、私もそう感じています。祖国イタリアよりも手厚いですから。(笑)外国人への支援を専門で行っているAWOという機関へ行けば自分がどんな支援を受けられるのかを教えてくれるし、ドイツ語が分からなくても無料で助けてくれる弁護士も紹介してくれます。書類の記入を手伝ってくれる人さえいるんですよ!私はもはや、イタリアよりもドイツの方が自分を受け入れてくれている感じがしています。

筆者:本当にドイツの子育て環境はすごく良さそう!知らなかったことがいっぱいあった今回のインタビュー、モニカさん色々なお話ありがとうございました!

※1.エルタンゲルドの支給額は、各家庭の収入に準じます。
※2.ここで紹介した支援の支給額はこの家庭の場合の一例です。収入額、ドイツ滞在期間によって受けられる支援は個別に変わってきます。

wasabi
2014年獨協大学を卒業後フリーランスのライター・翻訳家としてドイツ・ベルリンを拠点に活動中。ブログ「WSBI」ではより詳しいワーホリ関連情報とフリーランス関連情報を発信中!ドイツで見つけた日本文化を紹介するTadaimaJapanでの連載、「ドイツで日本発見!」もお見逃しなく!

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