地球上最古の文化!オーストラリアのアボリジニと入植者達の歴史

Photo by We did not climb Uluru by nosha, on Flickr

現存する文化の中で、地球上最古の文化を持つ民族とは何か知っていますか?それは、オーストラリアのアボリジニ文化です。オーストラリアに行くと、大都市でもアボリジニの独特なメイクを施した人々を見かけます。ディジュリドゥと呼ばれるアボリジニの笛を演奏している姿もよく見られます。でも、これらは観光客相手に魅せているショーのようなもの。都市部で実際にアボリジニ文化を守って生活しているアボリジニの人はいません。今日はオーストラリアのアボリジニ文化の歴史を紹介します。

Photo by The didgeridoo player by Denise Chan, on Flickr
Photo by The didgeridoo player by Denise Chan, on Flickr

アボリジニの人々は少なくとも4万年前からオーストラリアに存在していたと言われている民族です。自然を深く崇拝し、動物達と共存して生きてきた独特の文化を持っています。白人達の入植後、アボリジニの人々は大きな迫害を受けました。イギリスの植民地化になり、多くの白人の開拓者がオーストラリアにやってきましたが、彼らによって多くが虐殺され、子供は両親と引き離され、白人家族の子供として育てられました。そのため、現在多くの混血がオーストラリアに存在しています。アボリジニと聞くと黒い肌の民族を想像しますが、オーストラリアに行けば、肌は黒くても、髪は金髪だったりするこの歴史が作った混血の人々を見かけます。

木の皮や葉で作られた簡素な家に暮らし、狩猟をして生活をする伝統の生活を守っているアボリジニの人もまだ存在します。「地球のへそ」として有名なエアーズ・ロックは聖地ウルルと呼ばれ、アボリジニの人々の聖地と言われています。このエアーズ・ロックの周辺アリス・スプリングスの近くには保留地と呼ばれるアボリジニ専用の土地があります。筆者は、保留地周辺では伝統の生活を守って慎ましく生きる本物のアボリジニが見れるんだろうと思っていました。しかしこの近くで見かけたのは、アルコール中毒になって泥酔しているアボリジニの人々。かつてひどい虐待をした歴史を反省するために、国はアボリジニの人々に先住民族保護政策による生活資金を渡しているのですが、働いてお金を得てそのお金で生活をするというのは白人が持ち込んだ生活観。自然と共存して生きてきたアボリジニの人々によって、お金の価値というのは私達が考える価値とまた違うんですね。そのため、お金をもらったらすぐにアルコールに変えてしまい、それで泥酔してしまうんだそうです。また、働こうと思ってもアボリジニの人々にとって英語は外国語。英語ができないために、失業者が多いのも事実です。私達は先進国の生活が暮らしやすくて一番だと考えてしまいますが、その生活を知らずに生活してきた人にとっては自分達の生活が一番なのかもしれません。

それぞれの都市にある博物館ではアボリジニのコーナーがありますが、とりわけ首都のキャンベラやメルボルンの博物館ではアボリジニのコーナーが大きく設けられています。筆者が行ったメルボルンの国立博物館では、アボリジニの人々が虐待を受けていたときの写真などが展示されているのを見ましたが、白黒の写真が彼らの悲痛な面持ちを見せていました。幼いながらに親から引き離される可哀想な子供達についても知ることができます。また、開拓者たちはそのほとんどが男性だったために、アボリジニの若い女性が彼らの子供を妊娠し、混血児が多く生まれた歴史を作り出しました。何万年も前からオーストラリアで独自の生活を続けてきたアボリジニの人々にとって、どれほど辛い時間だったでしょうか。

オーストラリアは日本からも行きやすく、馴染み深い国ですが、その反面日本人はあまりアボリジニの歴史を知りません。その国を訪れるときに、歴史を知るとまた違った視点を持って観光ができるかもしれませんね。

ふぅ
大学時代、将来の夢がなくても、英語が出来れば将来役に立つ!と言われた1ヶ月後、人生初海外のオーストラリアへ短期留学。自分がいた世界の小ささに気付き、そこから旅を始める。バックパッカーで旅をした総期間は3年。旅を通じて習得した英語を磨き、英語教授法TESOL習得後、英会話教師となる。旅中で出会ったフランス人と結婚し、現在1児の母。

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