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高級料理だけじゃない?ユニークな庶民派ハンガリーグルメ

ふぅ

ハンガリー料理というと何を思い浮かべますか?日本人にはなじみがなくて、ハンガリーを代表する料理と言われてもなかなか出てきませんよね。でも、実は世界三大料理の一つとも言われているハンガリー料理。ただし、そう言われるのは高級料理に値するものばかり。筆者が出会ったハンガリー料理は庶民グルメが基本でしたが、それでもハンガリーには他のヨーロッパの国々で見られなかったユニークな料理が多かったように思います。今日はそんなハンガリーグルメを紹介します。

ブダペストの観光地などにあるレストランは、完全に外国人観光客のみをターゲットにしているので、値段も高めで、ハンガリーで本当に食べられている家庭料理というのはなかなか食べられません。ハンガリーの庶民派レストランは、セルフサービスが多かったり、メニューも肉より野菜がメインになったものが多かったりします。そのほかにはジャガイモ料理やパスタなど、安くお腹がいっぱいになるもの。ハンガリー人は基本お金持ちというわけではありません。外食せざるを得ない場合は、できるだけ安く済ませるので、そんなメニューが多いんです。

そんな庶民派の味を代表するのがフーゼレーク。ハンガリーの学校給食にも週に一度は登場するらしい家庭料理メニューです。レンズマメやキャベツ、グリーンピースなどの野菜を煮込んでとろとろにしたシチューのようなもので、まるでスープなのですが、ハンガリー人に言わせるとあくまでメインディッシュであってスープではないのだそう。これがメインディッシュなんてとってもヘルシーですよね。

筆者が一番の屋台で見つけたのはフルカ。見た目にはとっても太くて美味しそうなソーセージ。肉気分だったので思いっきりかじりつきたいと思って買ったのですが、一口かじった途端予想外の食感と味にびっくり。中身は豚の内臓がしっかりミンチされたものにお米などが混ぜられたものでした。肉汁あふれ出すジューシーなソーセージを想像していたところ、ぽろぽろという食感で味もとてもジューシーとは言えません。豚の頭部や肺、心臓などをしっかり煮込んで挽肉にしたものが入っているようですが、内臓の臭みなどは全くありませんでした。ただ、ソーセージらしいソーセージを期待して食べるとかなりがっかりしてしまいます。同じくソーセージでコルバースと呼ばれるものもあります。こちらは豚肉と脂身をミンチにしたものをパプリカやニンニクで味付けしたものが詰まっていて、食べ応えがあります。スパイシーな食べ物が好きな人には是非試してもらいたい一品です。

コルバースにも使われていますが、ハンガリー料理にはよくパプリカが使われています。赤ピーマンのような形をした野菜のパプリカから、粉のパプリカまで、料理に合わせてその用途は色々。メインディッシュにもサイドディッシュにも使われるのは、レチョーと言われるパプリカとトマトの煮込み料理。これは野菜だけでなく、ソーセージが入っていたり卵が入っていたりするので、筆者からすると洋風オムレツといった感じでした。レチョーを元にソースを作ったりもするようで、ハンガリー料理の基本にあるメニューです。

また、海のないハンガリーには独特の魚料理がいくつかあります。その中の一つがハルチャパプリカ。これまたパプリカが使われた料理ですが、ハルチャというのはなまずです。ハルチャパプリカは、言うなればナマズシチュー。ブイヨンベースで作るスープ料理ですが、パスタなど他のメインディッシュと合わせて食べます。特に独特の臭みもなく、日本人にも食べやすい味かと思います。なまずって日本ではなかなか食べませんよね。もし見かけたらその機会に是非!

いかがでしたか。ユニークな庶民派ハンガリー料理、訪れたら是非試してみてくださいね。

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