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世界一高い入場料に値する世界遺産ぺトラ!岩で出来た古代都市の謎

ふぅ

世界中にある世界遺産。それなりにお金がかかるものから、お金を払わなくてもその場所に行けば見られるものもありますが、世界で一番高いと言われている世界遺産は何か知っていますか?ヨルダンのぺトラ遺跡です。ヨルダンの平均収入額を考えると、現地の人は入場できたものじゃありません。
今日はそんな入場料に値する世界遺産ぺトラを紹介します。

ヨルダンの通貨単位はヨルダン・ディナール。1ヨルダン・ディナールは日本円に対して近年高騰してきており、2015年9月現在170円に達しています。入場料はワンデーチケットが50JDですから、日本円にして8500円!遺跡の入場料でこの価格は本当に高いです。ちなみに2日間なら55JD、3日間なら60JDで購入できます。
ヨルダンは隣国エジプトに比べれば、観光客からぼったくろうとたかってくる人々は少ないように思いますが、それでも世界中から観光客が集まるぺトラにはさすがに色んな手でお金を取ろうとしてくる人を見かけます。よくあるのが、この入場料には馬に乗る料金が含まれているというもの。ぺトラの入場口すぐのところにはたくさんの馬と、馬を引く人が待機していて、シークと呼ばれる切り立つ岩の道の入り口まで無料で乗れますと行ってきます。無料は無料なんですが、彼らの目当てはチップ。シーク入り口までは徒歩20分くらいですが、最低でも5JDのチップを要求してくるというので、歩く体力のある人は無駄に乗る必要はないですね。

馬について少し触れましたが、実際のところぺトラ遺跡はそれはそれは広大です。筆者は動物には一切乗らず9時間歩き通しましたが、それでも全てを十分に見て周ることはできなかったと思います。敷地内には馬やロバ、ラクダなどがいますが、体力に自信のない人はお金を払ってでも利用するのがオススメです。というのは、屋根のない猛暑の敷地内を歩き通し、熱中症で倒れる人が結構いるからです。実際に筆者も動けなくなっている観光客を見かけましたが、せっかくのぺトラでそうなってしまっては元も子もないですよね。

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入場後、最初の見所はやはりシーク。天然の岩の裂け目の細い道をずっと歩いていきます。どれだけの期間を経て出来上がった岩なのか、創造もつきませんが、自然に出来上がった横のラインがとてつもなく長い歴史を思わせます。岩の壁は空高く突き上げ、自分自身がとても小さく感じることでしょう。ギリシャ語で崖を意味するぺトラという名前にも既にうなづけます。
そのシークを抜けると、ぺトラで最も有名なエル・ハズネと呼ばれる門が突然目の前に現れます。岩をくり貫いて造られたとは到底考えられないほどに精巧な作りで、古代の人々の技術に驚かされるばかりです。ローマ劇場、柱廊通り、宮殿の墓など敷地内には見所が点在しており、見学に時間がかかるのはそのためです。どれも大変保存状態がよく、かつてナバテア人が暮らしていた古代の様子を思い浮かべることができます。
ぺトラで見逃せないもう一つの場所がエド・ディル神殿。急な坂道を登らなければならず、ロバに乗って登っていく観光客も多いです。ロバでも20分かかる山道を登れば、エル・ハズネよりもさらに大きな岩の中の巨大建築物。そこからさらに小高い丘に登ればエド・ディル神殿を見下ろすことができ、壮観です。全て徒歩で周った筆者の足はもう棒のようでしたが、エド・ディル神殿はそれだけ見る価値があります!ぺトラに行く機会があったら、諦めずに登ってみてくださいね。

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いかがでしたか。ぺトラは新・世界七不思議の一つでもあります。ぺトラがどのようにして生まれたか、どこから人々は来て、どこへ消えたのか謎だらけの古代都市。歩けば歩くほど歴史のミステリーが溢れ出します。

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