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夏のドイツ一大祭!世界最大のヨット・フェスティバル「キール週間」

ふぅ

ドイツで一番北の都市、キール。バルト海への入り口である湾岸都市のキールには、豪華客船や大きなフェリーが出入りします。今日は、キールで行われる北ヨーロッパ最大の夏祭り「キール週間」を紹介します。

毎年6月に約10日間開催されるキール週間は、世界で最も大きなヨット・フェスティバルです。日本でヨットというと小さなボートに帆がついたものを想像しますが、このキール週間に集まる船は巨大帆船からオリンピックのボート競技で使われる船まで様々。2000をも超える船が港に浮かびます。もう30年間も続いている歴史あるお祭りで、世界中のボートファンがこの時期にキールへやってきます。
はっきり言って、筆者は船には全く興味がないのですが、このキール週間はボートファンでなくても楽しめるのが良いところ。祭り中には、音楽が鳴り響き、所々でショーが開催されます。道端ではパントマイム、マジックショー、道化師。街中の博物館などではこのキール週間限定の展示がされ、音楽イベントも種類は幅広く、タウンホール前に開設されるステージではフォーク、ポップ、ロックミュージックからクラシックまで楽しむことができます。子供向けのエリアもあり、家族連れでも楽しめるのも良いですね。小さなイベントまでを数えると、キール週間に開催されるイベントは2000を超えるようで、相当大きなお祭りであることが数からもわかります。
夜のイベントも見逃せません。祭りに欠かせないイベントはやはり花火。海の真上に打ちあがる花火は何にもさえぎられることがなく、広い港からゆっくり見る事が出来ます。さらには熱気球のイベントもとてもロマンチック。まるで大きなランタンが飛んでいるような幻想的な景色です。夜は恋人同士で楽しめそうな雰囲気ですね。

キールの港沿いにあったあるカフェにいくと、屋外でお茶できるエリアにとても可愛い椅子がありました。まるでピクニックのバスケットを広げたような、半開きの籠が椅子になったもの。これはビーチカーと呼ばれている贅沢品でドイツ人の憧れなんだそうです。実際にはビーチで使うよりも、庭に置いてインテリアとしても楽しみたいというのがほとんどだとか。カーという名前がついている通り、車輪もついていてそのまま引っ張って移動します。足元には足休めがあり、屋根の高さも変えられる、見た目の可愛さとは正反対の画期的なシステム。こんな椅子にもたれてゆっくりとお茶をする時間は至福の時間です。祭り中の人ごみから少し逃れてこんなカフェでゆったりするのも良さそうですね。

余談ですが、デンマークと陸続きになっているキールは、北欧への玄関口ともなっています。ヨーロッパを陸移動で旅をしている人ならきっと通る都市のひとつ。逆に、デンマークからはビールを買いに多くの人々が訪れるようです。確かに、デンマークとドイツの通貨と物価のことを考えると、デンマークの人々にはとても安く買い物ができるのでしょう。とりわけビールが有名なドイツですから、それも納得です。デンマークへ迎う予定で立ち寄る場合は、キールで買い物は済ませていきましょう。

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