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タイを訪れる日本人は要チェック!節約旅行をしているからこそ気をつけたい詐欺犯罪

ふぅ

バックパッカー旅は、どれだけ旅費を節約できるかがポイント。質素な生活を心がけて、宿泊費や食費を頑張って削って旅費にあてて…そんな生活を続けていると、疑い深い人でもついついうまい話に乗ってしまいがちになります。今日はタイで筆者が経験したことを例に、日本人が注意したい犯罪と、タイのローカル人が観光客を通じてお金を得る仕組みを紹介します。

日本人観光客は、世界中どこの国でも詐欺や犯罪の格好の餌食になってしまいます。日本に住んでいるとなかなかわかりませんが、日本の治安の良さは世界トップランク。平和ボケしている国民だと、他の国で思われても仕方のないことです。特に、旅行先でブランドもののかばんを提げて歩いていたり、iPadやスマートフォンなどの高価な電子機器を多くの人の目に晒していたりすると強盗などの犯罪に会ってもおかしくありません。でも、質素な旅行をしているバックパッカーなら、いくら日本人でもお金を持っているようには見えないだろうと思っていませんか。残念ながら、日本人というだけで犯罪に会う確率は十分にあります。

さて、東南アジアでは、例えば南米よりも大犯罪に巻き込まれる可能性は低いものの、誰もが出会う危険のある詐欺事件などが横行しています。筆者も、タイで巧妙な詐欺グループの罠にかかってしまった経験があります。何人もの人を使ってターゲットに嘘の情報を徐々に刷り込んでいき、最後にお金を取るという、しっかりと計画された犯行。一人目は政府関係の建物の前に制服を着て立っていた人。国に関わる仕事をしている人が詐欺なんかするわけない、と思ってしまいませんか?二人目はたまたま前を通ったトゥクトゥクの運転手。三人目はトゥクトゥクで連れて行かれたところで偶然出会った英語が堪能なローカル人。この三人が、同時に同じことを話したとしたら、あなたはどう思いますか。

筆者がこの三人に出会った数日前、タイの女王が亡くなっていたのですが、そのために下降し始めているタイの経済を活性化させるために、外国人限定で宝石を原価で売っているというのです。これだけ聞けば、本当に胡散臭い話ですよね。さらに、外国人がこの制度を利用して大儲けされても困るから、一人につき購入できるのは3つまで。そして売ることを店で口にしてはいけない。そんな風なことを吹き込んでくるのです。見事に騙されてしまった筆者は、原価だと信じて4万円もする宝石をクレジットで購入。しかし、帰国後日本で売ろうとしてみるとたったの3000円になってしまいました。毎日節約を心がけているバックパッカーから、4万もの大金が出てくるのです。これだから、日本人は狙われるんですね。

こんな大きな詐欺に引っかからずとも、知らず知らずのうちにお金儲けのために利用されていることが多いのが、タイでのトゥクトゥク利用。例えば、バンコク市内を移動するためにたまたまトゥクトゥクを止めて利用したとしましょう。運転手は、最終的には観光客をきちんと目的地まで運び、適正な料金を取るかもしれません。しかし、その目的地に向かう前に、テーラーメイドの生地仕立て屋さんや宝石工場などに立ち寄られた場合は要注意です。「別に何も買う必要はない。せっかくタイに来たんだから、観光の一つとして見ておくべきだ」などと言われ、実際に何も購入しなくても何も起こりません。しかし、トゥクトゥクの運転手は、観光客が店に入っている間に、ガソリン代を店からもらうことができるのです。観光客から取る料金と、店からもらうガソリン代で運転手は二倍以上の儲けを得ます。あるトゥクトゥク運転手は「仕立て屋2箇所に寄らせてくれるなら、料金はいらない。好きなところに連れていってやる」と筆者に言ってきました。これだけで、もらえるガソリン代がかなりあることがわかりますよね。

観光スポットもグルメも、魅力いっぱいのタイ。妙な詐欺に引っかかって損することのないよう、気をつけて楽しんでくださいね。

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