意外なところでソックリな日韓文化!西洋文化とのカルチャーショック
世界中から様々な文化が集まる場所のひとつに、語学学校があります。とりわけ、世界共通語の英語を学ぶために英語圏の語学学校にやってくる生徒は、アジア圏はもちろん、南米やヨーロッパ、中東の生徒も多く、ネイティブの先生も合わせれば何カ国の文化が集まっているか数えるのも大変です。
アジア圏からは東南アジアや中国からの生徒が多いですが、比較的日本人が仲良くなるのが韓国人。政治の世界では反日、嫌韓と言ったりしますが、日本と韓国の文化は実際に似ているところも多く、言語も単語や文法に近いものがたくさんあります。そのため、英語スキルがまだ高くなくても、コミュニケーションが取りやすいんですね。
今日は、類似点の多いこの二つの国のアジア文化と、西洋の文化との間に筆者が見つけた違いについてお話しましょう。
レディーファーストなんて言葉を聞くことがありますが、西洋の男性は確かに紳士的な部分が多いかもしれません。とりわけそれを思うのが、日本人や韓国人の若いカップルの間でよく見られる「いじりあい」。彼氏が彼女に「お前、もうちょっと痩せろよ」と言っていたりすることがありますよね。「失礼ね!」なんて言いながらも、彼女もそこまで本気に捉えていなかったりします。仲の良い男女の友達同士でもあるかもしれません。ところが、この会話は西洋人には衝撃的。なんてことを言うんだ!と呆然としてしまいます。関西で「アホやなぁ」と言うのがただの請け合いであるのを、関東で本気で馬鹿にされたように感じるのと同じ感覚かもしれません。
カップルだけに限らず、日本人や韓国人が面白いと思って相手をちょっとからかう発言は、時にとても失礼な状況を作ってしまうことがあります。例えば「これ借りてもいい?」の一言に対して「嫌だよ、君には貸したくない」なんて冗談で返したりすることがありますが、韓国人と日本人の間でなら冗談で通じる話も、これが例えばフランス人相手だと「なんて意地悪な人!」と思われて終わります。逆に、西洋では上手な皮肉が言える人が冗談のうまい人。そしてまた、この皮肉が日本や韓国ではなかなか理解しにくかったりします。西洋人が一斉に笑う中、何が面白いのかわからないということも珍しくありません。これも文化の違いなんですね。
食文化にもメジャーなカルチャーショックがよく見られます。日本人がそばを音を立ててすするのと同じく、韓国人も麺類を音を立てて食べます。これは西洋人にはたまったものではありません。じゃあ、西洋人が麺類を食べるときはどうするの?と思うかもしれませんが、これは国によって色々。スパゲティを例に挙げれば、フォークに巻きつけて食べる人もいれば、フォークとナイフでスパゲティを2センチほどに切ってしまって食べる人もいます。日本人でも、隣でくちゃくちゃと音を立てて食べられると嫌な気分になる人もいるのではないでしょうか。それと同じような感覚です。慣れ親しんだ文化の中ではなかなか気付かないことがあるかもしれませんが、近くに西洋人がいる場合は気をつけたいですね。
ここでは西洋と日韓という風に大きく区切りましたが、一つ一つの国にそれぞれの文化やルールがあります。郷に入っては郷に従えといいますが、旅先の文化をしっかり尊重して倣うことは大切なことです。同時に、文化の違いを楽しんでいきたいですね。
大学時代、将来の夢がなくても、英語が出来れば将来役に立つ!と言われた1ヶ月後、人生初海外のオーストラリアへ短期留学。自分がいた世界の小ささに気付き、そこから旅を始める。バックパッカーで旅をした総期間は3年。旅を通じて習得した英語を磨き、英語教授法TESOL習得後、英会話教師となる。旅中で出会ったフランス人と結婚し、現在1児の母。