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グルメ通なら絶対に訪れたい!世界一の美食の街に誇るバスク料理

ふぅ

ミシュラン三ツ星レストラン!なんて聞くと、美食家達が放っておかない高級レストランのイメージが沸きますよね。そんなミシュランで認められているレストランが一番集まっている街はどこか知っていますか?スペインのバスク地方です。今日はバスク地方の代表的グルメを紹介します。

バスク地方はスペインとフランスの国境にまたがっていることで、スペイン料理にフランス料理の特徴も併せ持った、なんともオールマイティなグルメが楽しめることで有名!世界一の美食家の町と言われるサン・セバスチャンがあるのもここです。海の幸に恵まれた沿岸部、新鮮な野菜や肉が産出される内陸部、さらに山間部を流れる川からもその恵みがもたらされ、グルメ大国としての食材には事欠きません。

バスク料理の基本の食材はトウガラシ。夏に収穫して乾燥させたトウガラシを粉状にして使うことが多いです。現地ではエスプレットと呼ばれ、これなしにはバスク料理は語れない香辛料です。赤トウガラシは辛味が強く、青トウガラシは少しマイルド。スペイン料理というと辛いイメージはないので、バスク料理はやっぱり特別なんですね。

エスプレットを使ったバスク地方郷土料理を代表するのが、ピペラードと呼ばれる優しい味わいの家庭料理。野菜のトマト煮という感じで、とにかくヘルシー。トウガラシを使っているなんて激辛!?と思いきや、独特の甘さと味があるので、ただ辛いだけでなく食が進みます。ピペラードそのものは野菜のみなので、これに焼いたハムやシャルキュトリーと呼ばれる加工肉などが添えられます。一般の家庭でもよく食べられるピペラードですが、レストランでも簡単に見つけられるので試してみてくださいね。

海鮮が大好きな筆者が一番美味しかったと思う料理はメルルーサの煮込みディッシュ。メルルーサというのは深海魚で、バスク地方に限らずスペインではよく食べられている魚です。鱈の仲間で、味も鱈と似てさっぱりとクセのない感じで、食べやすいのが特徴。ただし、バスク地方ではやっぱりこれにもエスプレットが使われるんですね。筆者が頼んだプレートはメルルーサだけでなく、エビや貝など魚介エキスがたっぷり出る食材が一緒に煮込まれたスープに、辛みのエスプレットがアクセントになっていて、冬のバスクを訪れた筆者を温めてくれました。同じメルルーサの煮込み料理でも野菜ベースになっているものもあるので、好みのものを選んでみてくださいね。

スペインを旅するにあたって、楽しみにしていたのはタパス。スペイン全土でメジャーになっている前菜タパスですが、タパスは実はアンダルシア地方の料理なんですね。バスク地方には元々タパスの文化はありませんでしたが、近年似たような文化が発達してきたようです。それがピンチョス。タパスと同じく、一口サイズの前菜で、基本の形は小さく切られたパンの上に食材が乗って串刺しにされています。最近はその形も自由になってきて、シンプルに手づかみで食べられるムール貝やサラミなんかもあります。そしてここにもメルルーサ!メルルーサの卵です。見た目も味も、まさしくタラコ。やっぱり鱈の仲間ですね。日本人には馴染みのある味だと思います。

バスク地方には美味しいグルメがありすぎて紹介しきれません。人それぞれ嗜好は違いますが、バスク地方でなら誰もが一つはお気に入りの料理を見つけられます。ベストな一品を見つけに、訪れてみてはいかがでしょうか。

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