伝統的なクリスマスマーケットへ!冬のスウェーデンを巡るグルメ旅
冬のヨーロッパで参加したいイベントNO.1はなんといってもクリスマスマーケット。クリスマスマーケットと聞くとドイツのイメージが強いかもしれませんが、ヨーロッパ全土で楽しむことができます。とりわけ、北欧のクリスマスマーケットは北欧ならではの雪景色がクリスマスムードをさらに演出しています。今日は北欧の中でもスウェーデンのストックホルムにある、おとぎ話に出てきそうなクリスマスマーケットで楽しめるグルメを紹介します。
12月に入れば街のいたるところでクリスマスマーケットが開かれるのですが、今回スポットをあてたいのはストックホルムのスカンセンで開かれるクリスマスマーケット。正式名称はスカンセン野外博物館と言って、エリア全体が博物館になっており、オールドノルディックの生活が再現されている村と動物園、水族館で成っています。数あるストックホルムの観光スポットの中でも、スカンセンは必ず訪れたい場所のひとつ。一日中歩き回っても物足りないくらいに広く、開催されるイベントも充実しています。クリスマスマーケットもそんなイベントの一つで、なんと1903年から100年以上も続く歴史あるイベント。
筆者が訪れたのは12月はじめでしたが、街は一面雪に覆われ、湖は凍っていました。そんな中の「野外」博物館ですから、防寒対策は必須です。スカンセンのエリア内にも、ところどころに焚き火があり、訪れている人々が暖をとれるようにしてありました。そんな焚き火もさすが北欧、とてもオシャレなスタイルです。全てがクリスマスムードを盛り上げていますね。
スウェーデンでは、クリスマス定番の食べ物としてサフランの入ったパンがあります。ルッセカットと呼ばれ、12月13日の聖ルチア祭に食べるものなのですが、クリスマスマーケットで売られる定番商品になっています。見た目が可愛いだけでなく、サフランの風味がバターとよくあい、さらにレーズンの甘みが良いアクセントになって食べやすい味。ロールパンなので食べ歩きしても手が汚れることはありません。もちろんスカンセンのクリスマスマーケットにもあるのでスウェーデンでは是非試してみてくださいね。
ヨーロッパ定番のホットワインも、ここで買えばシナモンなどのスパイスが入っていてさらに香りが楽しめます。特に寒い北欧のクリスマスマーケットを周るにはホットワインは欠かせません。ホットワインはなかなか日本では飲む機会がないですよね。暖かいアルコールは体の中からほっこりと温めてくれます。
タイミングにもよるのかもしれませんが、スカンセンのクリスマスマーケットでは、他のマーケットよりも試食が多いような気がしました。ビスケットやジャムなど、試食をしながら周っているだけで十分に楽しめそうです。
そんな中、買わずにいられない美味しそうな匂いを漂わせていたのがチャコールバン。炭火焼パンケーキというところでしょうか。炭火の上には鉄のフライパンが並んでいて、それぞれのフライパンに1枚ずつパンケーキが入っています。焼くというよりはたっぷりの油で揚げられていて、その上にクランベリージャムを載せて食べます。セルフサービスの紅茶もついてきて、一枚でお腹が十分に膨れてしまうボリューム。雪の積もる広場のベンチでアツアツのチャコールバンを食べる温度差がたまりません。
さて、12月のストックホルムの日没時間はなんと午後3時。午後4時には、スカンセンからストックホルムの街を一望できる美しい夜景を拝むことができました。暗くなってくるとクリスマスマーケットもさらにクリスマスらしい雰囲気を醸し出します。昼は子供連れの家族でも楽しめ、夜はカップルを盛り上げそうなスカンセン。ストックホルムを訪れる機会には是非足を運んでみてくださいね。
大学時代、将来の夢がなくても、英語が出来れば将来役に立つ!と言われた1ヶ月後、人生初海外のオーストラリアへ短期留学。自分がいた世界の小ささに気付き、そこから旅を始める。バックパッカーで旅をした総期間は3年。旅を通じて習得した英語を磨き、英語教授法TESOL習得後、英会話教師となる。旅中で出会ったフランス人と結婚し、現在1児の母。