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05. アメリカ人夫が「ソウルフード」に認定した意外な料理とは?

陳 佳奈

皆さまこんにちは。昨年はこのコラムに遊びに来てくださり、ありがとうございました。2017年もよろしくお願い致します。個人のブログで報告させていただいたのですが、ずっと勉強中だった試験を年末に受験することができ、本当にホッとしています。(合格発表は1月末の予定です。)また、3月初めには初めての子供を出産する予定で、2017年も変化の大きな1年となりそうです。

さて、今回はアメリカ人夫(正確にはアメリカ育ちのセルビア人夫)に「これは美味しい!これは僕のソウルフードだ!」とまで言わしめた意外なお料理を紹介したいと思います。

皆さん、なんだと思いますか?
ちなみにセルビアは肉料理が基本で、新鮮なお肉をシンプルにバーベキューで焼き上げたものや、かたまり肉を煮込んだものなどが多いです。
とすると、やはり肉々しい料理のハンバーグ?焼き肉?すき焼き?

いえ、違ったのです。そのお料理とは…

「麻婆豆腐」です!

最近の麻婆豆腐。絹ごし豆腐にややスープ多めがお気に入り。

ご飯に載せて食べると最高に美味しいっ!!

意外すぎて私もビックリです。夫の前世は中国人だったのでしょうか…?
私の母は昔中華料理の学校に通っていて(陳健民さんから直々に習っていたそう!)、夕食にはよく中華料理が出て来たんです。なので私は和食よりも中華料理の方がなじみがあり、NYに来てからもよく作っていたんですね。

エビチリや麻婆豆腐、セロリの塩炒め、チンジャオロースー、ブロッコリーのオイスターソース炒めなど、シンプルなものばかりですが。炒め物はすぐに仕上がるし、油は使うものの野菜がたっぷり取れるし、ショウガやネギなどの体が暖まる素材を多く使うし、糖質は少ないし、中華っていいことづくめなんですよ♪

そんな流れである日、麻婆豆腐を作ったのだと思います。
すると「なんだこれは!初めて食べた!なんて美味しいんだ!」と夫絶賛。
私も麻婆豆腐大好きですし、材料もひき肉、豆腐、ネギ、調味料があれば出来て簡単ですし、それからちょくちょく作るようになりました。

すると毎回大絶賛。しまいには「これは僕のソウルフードだ!」とまで言い出しました。ほめ上手なので毎回何かしらほめてくれるのですが、麻婆豆腐に対する称賛は他とはレベルが違いました。毎日これでもいい!と言うくらい好きなようで。さすがに毎日は飽きるだろうと思って作っていませんが。笑

ちなみに中華料理店では「Mapo Tofu」と言えば通じます。最近は私が「Today’s dinner is Mapo…」と口にするだけで夫は小躍りして「Mapo!Mapo!」と合唱を始める始末。そんなに好きなら!と私も美味しい麻婆豆腐を研究しています。

最初に使ったレシピは北京出身の料理家、ウー・ウェンさんのもの。“超”がつくほど愛用しているレシピ本「大好きな炒めもの」に載っているレシピです。この本は本当にオススメ!どのお料理もシンプルで簡単なのに本当に美味しく出来るんです。中華料理のマメ知識なんかも書かれていています。

少し前の麻婆豆腐。絹ごしが手に入らない時は木綿豆腐で。煮込むと柔らかくなりますよ。

そして最近の愛用レシピは「ゼクシィキッチン(旧:料理サプリ)」に載っている、陳健一さんの「四川風麻婆豆腐」レシピ!無料の会員登録をすると動画が見られるようになっていて、この動画がとてもわかりやすいのでオススメです。とっても美味しく出来ますよ。

両者に共通するのは「豆豉(トウチ)」を使っていること。豆豉は黒大豆を発酵させた調味料で、使う量は少しですが麻婆豆腐に深みを与えてくれる重要な調味料です。日本のレシピではあまり重要視されていない気がしますが、味が変わるので購入することをオススメします!

私は中華スーパーに行き、発音がわからないので漢字で「豆豉」と書き、これが欲しいと指差してなんとか購入しました。店員さんが中国語しか話せなかったので、ジェスチャーで売っている場所を聞いて。中華食材を購入する時はよくこういう状況になります。笑

それから豆腐を入れる前に一度加熱することも美味しい麻婆豆腐のポイントのようです。陳健一さんは茹でますが、母はレンジでチンでもOKと言っていました。小さなポイントに気をつけて作ると、簡単に美味しい麻婆豆腐が出来ますので、ぜひ皆さんも試してみてくださいね。

そんなわけで、今回は意外すぎた夫のソウルフードを紹介してみました。
先入観にとらわれず色々挑戦してみると、意外なところであなたのソウルフードが見つかるかも…?

さて次回は、どこの国でも夫婦の不和の原因になりがちな家事を楽しく一緒にしてもらうためにしている工夫を紹介したいと思います。お楽しみに♪

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