06. 夫に楽しく家事をしてもらう魔法の言葉
皆さまこんにちは。昨年末の試験受験に続き、2月初めに2つ目の試験(実技試験)を受けることができました。試験勉強で忙しくしているうちにお腹が大きくなり、気付けばもう臨月。時がたつのは早いですね。
1月末には無事ベビーシャワー(出産予定日の約1ヶ月前に妊娠をお祝いするパーティー)も開催してもらったので、1月はパーティーと試験の準備で大忙しでした。
ようやくほっと一息ついて出産準備に入れそうです。
さて、今回は今までの「食」とは少し指向を変えて家事について書いてみます。
結婚後の家事分担、もめる家庭が多いのでは?よほどの家事好きを除いて、出来ればなるべくやらずに過ごしたいというのが男女共通の本音なのではないでしょうか。
アメリカでは働く女性が多いため、男性も率先して家事をするイメージがあるかもしれません。しかし実際はやはり家事分担でもめる夫婦が多いと以前何かの記事で読みました。ちなみにセルビアでは日本と同様女性が家事を担うことが多いようで、私の夫も率先して家事をやりたがるタイプではありません。
夫の中では「男の仕事」と「女の仕事」がはっきり分かれているようで、彼の中で「女の仕事」と認定されたものはあまりやりたがらなかったのです。例えば洗濯、掃除、食器洗いなど。
逆に「男の仕事」と認定されたものは率先してやってくれます。例えば週2回のゴミ出し、冬場の雪かきなど。
私は今勉強のみで仕事をしていない主婦なので、時間があれば家事をするのはまったく構わないのですが、ある時、家事の時間をある程度削らないと勉強時間を捻出するのが難しいことに気付きました。また、将来的に共働きになる予定なので、夫にも一緒に家事をしてもらわないと私の能力と体力では生活が回らないだろうと考えました。
そこで、今から一緒に家事をしてもらうためにはどうすればいいかを考え、実践。私が夫に楽しく家事をしてもらうためにした工夫を公開します。
1. 夫の見ている前で家事をする。
夫のいない隙に掃除や洗濯などを終わらせるのが良い主婦の見本でしょう。しかし、それでは夫に「家事はいつの間にか終わっているもの」という印象を与えてしまいます。
そこで、あえて昼間の1人の時間は勉強時間に充て、夫が帰宅してから洗濯物をたたんだり、掃除をしたりしました。(嫌な妻?笑)
2. 手伝おうか?と自主的にやる気になるのを待つ。
夫は「困っている人は見過ごせない」性格。なので私が目の前で忙しくしているとさすがに罪悪感を感じるようで「Do you need help?(手伝おうか?)」と聞いてきます。本当はなるべく家事はしたくないと思っているのは知っているんですが(笑)、一応聞いてくれる。そう聞いてきてくれたら次のステップに進むチャンス。
3. とても簡単なことを頼む。
例えば掃除だったら、ちょっと机の上を拭いてもらうとか、お料理だったらサラダを混ぜるだけとか、本当にちょっとしたことを頼みます。
4. 大変助かったことを(大げさに)伝える。
簡単なお仕事をしてもらったら「わぁピカピカ!私はこんなに綺麗に机の上を拭けたことがないわ!」とか「とっても助かった!ありがとう!」と大げさなくらいに感謝の気持ちを伝えます。
そうすると「Any time.(いつでも言ってよ。)」と夫も大変満足そう。
これの繰り返しで徐々に頼むことの難易度を上げていくことで、色々なことを抵抗なくやってくれるようになりました。
さらに気持ちよく家事をしてもらうため登場するのが「魔法の言葉」です。
例のごとく目の前で洗濯物を畳んでいた時のこと。これまた例のごとく「手伝おうか?」と声をかけてくれました。靴下や男性のトランクスならたたむのも簡単だろうと考え、まずトランクスを頼むことに。普通に頼むのもなんなので、トランクスをまとめて「From today, you are the pants master!(今日からあなたはパンツ師匠!)」と渡してみました。夫が「Ninja」とか「samurai」、「master」という言葉が好きなのを知っていてのことです。笑
あっという間にトランクスをたたんでくれたので、今度は靴下をまとめて「You are the socks master!(あなたは靴下師匠!)」と渡してみました。手伝うのはちょっと嫌そうでしたが、masterと言われちゃったらしょうがないか、みたいな雰囲気でしっかり畳んでくれました。靴下をピチーッと綺麗に揃えて畳んでくれるので、これまた「私はこんなに綺麗にたたんだことないわ!さすがマスターね!」と誉め称えると、まんざらでもなさそうな顔。
この「マスター」という言葉に魔法の力があるみたい。
私に余裕があって洗濯物を全部たたんでしまうと「あれ、マスターは必要なかったの?」とちょっと寂しそうな顔をするように。マスターとして頼られることがだんだん気持ちよくなってきたようです。
最近は私もあえて靴下だけ残して「やはり靴下はマスターに頼みたい」と言って夫にやってもらっています。実際靴下同士のペアを組んでたたむのがやや面倒なので助かっています。
夫も嬉しそうなので、何かを頼みたい時は「マスター」と呼びかけるのがお決まりになりました。家でピザを焼いた時は具材を並べるのを「ピザマスター!」と呼びかけてお願いし、サラダを混ぜるのも「サラダマスター!」とお願い。
美味しく焼き上がったピザを食べながら「やっぱりピザマスターの作ったピザは違うね♪」と言うと夫も大変満足そう。
「マスター」という魔法の言葉のおかげで家事の分担も楽しく出来ています。
夫に家事を手伝ってほしいと思っている主婦の皆さん、ぜひ夫の心をくすぐる魔法の言葉を見つけてお願いしてみてください。今まで嫌がっていた人でも、案外喜んで家事をやってくれるかもしれませんよ♪
さて、次回は「アメリカ人夫に日本食を好きになってもらう方法」について書きたいと思います。どうぞお楽しみに!
東京に生まれ育ち、医大を卒業後、モデルを始める。
2011年、英語を学ぶためNYに渡る。
NYで3年間モデルとして活動した後、アメリカ人夫と結婚。
現在はアメリカで医師になるため、国家試験に向けて勉強中。
過去にはミステリーハンターをしたり、
2012年「さんまのラブメイト10」で5位に選ばれたりしたことも。
Instagram: @chinkana
Blog: 「Dr.モデルのハッピーNew York」
インスタではNYらしい風景を中心に
ブログではNYのレストラン情報などを週1程度で更新中です。