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ボホール島の世界遺産、可愛らしいチョコレートヒルズの絶景

ふぅ

セブ島からフェリーでおよそ1~2時間のところにあるボホール島。セブ島を訪れる観光客に大人気の観光スポットです。今日は、魅力いっぱいのボホール島のメインともいえる見所である世界遺産チョコレートヒルズを紹介します。

チョコレートヒルズとは、ボホール島のほぼ中心に位置する1268個にも及ぶ円錐形の小さな山群。一つの山は30メートルほどで小さいものの山を登ることは出来ません。しかし、展望台から広がる景色を眺めることができます。
雨季は青々とした一帯ですが、フィリピンの乾季である4月から6月にかけて、草木が枯れて緑の小山全てが茶色に変化します。その景色がまるでチョコレートが並んでいるように見えるので、こう呼ばれるようになりました。枯れている時が見所の観光名所は世界でも珍しいですよね。広いエリアにいくつもポコポコと突き出す山は可愛らしく、その奥に沈んでいく太陽とのコラボレーションもまた絶景です。

チョコレートヒルズが出来た謂れには様々な伝説があります。最も有名なのは、巨人二人がケンカをして、石を投げ合ったものが残っているというもの。また、愛した女性を亡くした青年の流した涙一粒一粒が小さな山になったというもの。どちらもファンタジーで溢れていますね。
実際には、ボホール島そのものが石灰岩で出来ており、それぞれの山も石灰岩の塊とされていますが、チョコレートヒルズがどのようにして出来たかは解明されていません。地殻変動の隆起と侵食による結果と言われていますが、それでこのような奇形ができるのかという疑問も残るため、謎のままです。

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チョコレートヒルズと一緒に見ておきたいのが、ボホール島に生息する世界最小のメガネザル「ターシャ」。手のひらサイズの小さな体に大きくぐりんとした目がとても愛らしい小動物です。保護対象となっているためボホール島のどこでも会えるというわけではなく、ターシャ観察区域に行けば会えます。小さなターシャを驚かせないよう、カメラのフラッシュや大声は禁止です。触ることも基本的には禁止なのですが、観光客相手にはサービスで触らせてくれる場合もあるようです。筆者が訪れた際には、向こうから肩に乗せてくれたりしました。触りたい場合は、思い切って尋ねてみましょう。

セブ島やボホール島はフィリピンの中でも比較的安全で観光がしやすい場所ですが、それでもやはり日本人観光客はお金を持っているとみられがちです。現地でのツアーや買い物の値段交渉で料金をふっかけられてくることは当然のことですし、親切でやってくれたと思うことは大体後からお金を要求されます。筆者もボホール島からセブ島へのフェリーを降りた瞬間、持っていた荷物を子供にひったくられました。盗られたと思って慌てて追いかけると、すぐそば10メートルほどの場所に止まっていたタクシーまで運んでくれたのです。ありがとう、と笑顔でタクシーに乗り込んだ瞬間、扉を開けられて「マネー!」。相手が子供なので余計にショックでしたが、こういうケースは全く珍しくありません。子供を抱えた母親が近づいてくることもありました。お金をあげることは悪いことではありませんし、全てはあなた次第です。ただし、あげないと決めているなら相手が誰であろうと割り切っていかないと、フィリピンの旅で毎回大変な思いをしなければならないので、ご注意を。

ボホール島には、カヤックやサーフィンなど魅力的なスポーツアクティビティや、美しい森林エリアなどの見所が他にもたくさんあります。世界遺産観光と合わせて、素敵な旅にしてくださいね。

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