砂漠の真ん中のオアシス!秘境シワのオススメ絶景ポイント
世界の色んなところに隠れている絶景スポット。中でも、秘境と言われるような、なかなか観光客が立ち寄れない場所で見られる絶景は、一際特別な感情を持たせてくれます。
今日はそんな絶景スポットの一つ、シリアの国境に近いエジプトのシワという町で見られる絶景を紹介します。
シワへのアクセスは、砂漠に走る一本道を延々と走るバスのみ。空路も電車もありません。カイロから12時間バスに揺られて到着です。
砂漠の真ん中に湧き出たオアシスの周りに作られた、小さな町がシワオアシス。観光客はその他のエジプトの都市と比べて圧倒的に少なく、カイロとはまるで別の国のようです。イスラムの国エジプトでは、女性はブルカに身を包んでいますが、カイロでは顔は出している女性がほとんど。でもシワでは女性は目元以外全て真っ黒なブルカに覆われています。その分、観光客でも彼らの文化を尊重し、女性であれば出来るだけ肌を隠すようにしなければなりません。到着したバス亭にも、ハーフパンツやタンクトップなどを着用しないような注意書きがありました。ますますローカルエジプトという感じがしますね。
シワの絶景ポイントその1:Tomb of Dead Mountain
Jabal El Mawtaという王の墓です。丘のような山を登ると、表面にはいくつもの穴が空いています。まるで砂山の上にいくつもある蟻の巣の入り口のよう。山のてっぺんに上ると、ぼこぼことした表面がよく見えますが、実は一つ一つの穴が大きく、異様な光景でまさに絶景と言えるでしょう。この穴は全てが地下に繋がっていて、中心には王が眠る墓があります。王の墓は厳重に管理されていて、頼めば鍵を空けて中に入れてくれますが、中での写真撮影はできません。小さな部屋の壁一面にぎっしりとカラフルな象形文字と壁画が描かれ、その独特な雰囲気に圧倒されます。
シワの絶景ポイントその2:Oracle Temble
アレキサンドリア王の神殿です。黄色い土で出来た神殿の遺跡は、とてつもなく古い歴史を感じさせられますが、そのスケールに対して観光客がほとんどいないのが不思議なほどです。ここから見えるのがソルト・レイクの絶景。塩で出来た湖は真っ白で、殺伐とした砂漠の町の奥に広がる異様なマッチングがまた神秘的です。ちなみにそのすぐ近くにTemple of Umm Obeydaと呼ばれる遺跡があります。別名Amonの神殿とも言われており、ほとんど壊れている遺跡ですがメインの壁だけが残り、剥がれ落ちずに残っている壁画と象形文字がとてもミステリアス!
シワの絶景ポイントその3:Shali
筆者が一番オススメする絶景は、このShaliから見る夕日。Shaliは12世紀に栄えた古代都市遺跡です。今もそのまま残っている町並みは廃墟となっています。Shaliの手前を登っていくと、街を一望できるポイントがあり、そこからゆっくりと落ちていく太陽とそれに合わせて影っていくShaliが素晴らしい絶景。そんなにも歴史のある街が、はっきりと形を残していることに驚きますが、それよりもこんなにも素晴らしい景色を独り占めできることに優越感を覚えます。これこそ秘境で見る絶景の利点です!
いかがでしたか。シワオアシスの人々は他の観光都市で出会うローカルの人々と違い、とてもフレンドリーで観光客を歩く財布のように見る人はほとんどいません。レンタサイクルを借りて街を見て周り、美味しいローカルフードを破格で楽しむことができます。もちろん、町中に点在するオアシスも見逃せないオススメポイント。クレオパトラが楽しんだと言われる浴場もあります。本当のエジプトの暮らしが垣間見える魅力いっぱいのシワオアシス、チャンスがあれば是非訪れてみてくださいね。
大学時代、将来の夢がなくても、英語が出来れば将来役に立つ!と言われた1ヶ月後、人生初海外のオーストラリアへ短期留学。自分がいた世界の小ささに気付き、そこから旅を始める。バックパッカーで旅をした総期間は3年。旅を通じて習得した英語を磨き、英語教授法TESOL習得後、英会話教師となる。旅中で出会ったフランス人と結婚し、現在1児の母。