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クマにカラクリ時計!可愛らしさ満点の世界遺産ベルン旧市街

ふぅ

スイスの首都というと、大都市チューリッヒや世界中の企業が集まるジュネーブと間違われがちなのですが、首都は歴史ある小さな都市ベルンです。ベルン旧市街は中世から残る町並みが状態欲保存されており、世界遺産にも指定されています。

アーレ川を周りに囲まれ、巾着袋の中に入ったような形をしているベルンは、古くから自然の要塞に囲まれた都市として開発されてきました。旧市街中心部から川のほうへ歩き、ニーデック橋を渡ったところにあるバラ公園の丘を登ると、街の造りを上から見ることが出来ます。赤い屋根で統一されている街並みはさすが世界遺産です。
この橋から見下ろせる場所にあるのが熊公園。驚いたことに、本物の熊の家族が川岸の公園でゆったりとくつろいでいます。アーレ川から引かれた水でプールも作られ、水遊びをする姿を見ることもできます。動物園以外で熊のこんな姿が見られるのは珍しいですよね。スイスの町にはそれぞれに紋章があるのですが、ベルンの紋章は熊。だから、街全体で熊を大切にしているんですね。

ベルンの一番の見所は時計塔です。建設されたのは1220年というとても古い歴史を持つ時計です。最初は手動で時間を知らせる大鐘が鳴らされていましたが、その後ぜんまい式になり、ベルンの象徴でもある熊が仕掛けに追加されてからは時計塔は街のシンボルとなりました。毎正時にカラクリ時計が動き出し、可愛らしい人形たちが踊りだします。時計塔の前には時計が動き出すのを楽しみにカメラを構えて待つ観光客がちらほら。筆者もそのうちの一人でしたが、意外に大きかったカラクリ時計の音楽にびっくりしました。この時計塔から続く通りには、アインシュタインが住んでいた「アインシュタインの家」があるのですが、彼もきっとこの大きな音楽を聴いていたのでしょうね。時計塔の真下はアーチになっていてトラムの線路が通り抜けています。まるで造り全てがおもちゃの世界!街を走る赤いトラムも雰囲気にぴったりマッチしています。

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旧市街で面白いのは、アーケード街に15メートルほどの間隔で並ぶ小さな扉。しかも、その扉は地面から飛び出ているんです。筆者が訪れた時はほとんどが閉まっていたので、最初は倉庫か何かかと思っていましたが、開いている扉を発見!なんと、扉の中がお店になっていました。それぞれの扉は地下室への扉なんです。家の扉である場合もあるようで、それでほとんどが閉まっていたのかもしれません。中世から残る町並みの中の、こんな扉の中へ入っていくだけでなんだかとってもファンタジックな気分になります。アーケード街には色々なお店が入っていて、ここでのショッピングもベルンの観光ポイントの一つです。何も買わなくても、歩いているだけでわくわくしますね。

いかがでしたか。首都でありながら観光できる市内は徒歩で十分に周れる、こぢんまりとしたベルン。中世からずっと続く歴史ある街並みが大切に保存されている世界遺産の旧市街と、新しく建てられた街が共存しています。スイスで是非訪れたい街の一つですね。

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