都会の喧噪を離れてロングアイランド小旅行:Greenport, NY
今年の夏も主人の少ないオフを利用して、ロングアイランドへ小旅行に行きました。丁度彼の誕生日と重なったので、誕生日休暇といった感じです。時間とお金があれば、カリフォルニア州のナパやニューメキシコ州のサンタフェへ行って、一週間ぐらい仕事の事を何にも考えず、日常から離れた時間を過ごしたいところです。しかし現実的に今年もまとまった休みが取れ無いので、お手軽なリゾート地を選択しました。
今年はそれでも親しいフランス人のジャズベーシストのご夫妻と共に4人で、2泊3日でGreenportという町へ行ってきました。滞在は長期滞在型コンドミニアムで、2ベッドルームあるお部屋をトリップアドバイザーで格安でゲットしました。
Greenportは私達の住むブルックリンのGreenpointから車でだいたい2時間ほどですが、週末のハイウェイの状況によっては、もっとかかってしまいます。ロングアイランドというと、サウスフォークのモントークやハンプトンズの方が有名で、NYのお金持ちが郊外に週末の別荘を構えるとしたらハンプトンズやシェルターアイランド等です。もはや別荘地ブランドの高級住宅街です。ダウンタウンのメインストリートには都会と同じブランドショップや高級レストラン、インテリアストアが立ち並んで物価も高いです。それに比べるとノースフォークは農園やワイナリーが多く、農業&酪農エリアです。先祖代々地元愛っていう感じでしょうか。また、ロングアイランドの突端の街グリーンポートやモントークは漁業も盛んで、NYCの魚介類好きの胃袋を満たしています。
ハーレムに住む友人夫婦と、お昼少し前にクイーンズのコートスクエアで落ち合って、とにかくテーマは海!あまり寄り道せずにホテルを目指しドライブ。普段はアンティークショップやブティックに寄り道するのですが、今回は私が気になっていたワインメーカーが経営しているテイスティングルーム、The Winemakers Studioだけにとどめました。ここで休憩を兼ねてテイスティングとチーズの盛り合わせを楽しみ、私のお気に入りのフリザンテというイタリアンスタイルの甘めのスパークリングワインを一本購入しました。この日は運良く3時間ちょっとのドライブで到着しました。チェックインと同時にプライベートビーチへ直行。このビーチは外洋に面していないので波がほとんどありません。波乗りではなく普通に泳げます。ただし、砂浜ではなくて小石なので海に入る時にまるで足裏健康法という感じです。海の中に入ると大きな岩もあってそこに海藻がついていたりするので、透明な小魚も群れをなして泳いでいます。ビーチで大騒ぎしている若者も無く本当に静かで、波の音を聞きながらゆったりとした大人のビーチ時間を過ごせます。私はビーチを歩きながら、白く綺麗な丸い石を拾うのに夢中になっていました。
The Winemakers Studio:http://winemaker-studio.com/
ひとしきり泳いだ後は丁度ディナータイム。唯一グリーンポイントで日本人が経営する、和食レストランSTIRLING SAKEへ出かけました。オーナーは無口な日本男児という風貌のユウキさん。一年前にNYCから移住して、本格的なお寿司と家庭料理を提供しています。ユウキさんお薦めの日本酒や地物のお魚の入ったお刺身の盛り合わせやお寿司を堪能しました。美味しくて楽しくて、写真を撮るのも忘れました。
STIRLING SAKE:http://stirlingsake.com/
翌日は早朝ビーチの後、グリーンポートの街へ繰り出してランチ。デザートは地元のアイスクリームショプで夏の子供みたいに、てんこ盛りの手作りイタリアンアイスクリームに舌鼓。その後、近場のワイナリーへもドライブしました。今回いくつか回ったワイナリーの中で印象に残ったのが、ロングアイランド唯一のスパークリングワイン専門のワイナリー、Sparkling Pointeです。それから、グリーンポートには地ビールがあります。小規模なブリュワリーのできたてのビールも外せません。こちらのビールはNYCでも時々バーやレストランで見かけます。季節によって色々なスタイルのビールが作られていて、こちらでは瓶ビールの購入も可能です。なんとこの建物の右側に小さくて可愛いJAIL(牢屋)がありました。1900年の初め頃に地元の警察によって建てられ、今はちょっとした記念館になっています。
Sparkling Pointe:http://www.sparklingpointe.com/
Greenport Harbor Brewing Co.:http://greenportharborbrewing.com/
ホテルに戻って夕方までまたビーチ。夜はお家ディナーです。ファーマーズマーケットで買った、新鮮なバジルとトマト、手作りモッツァレラを使って、ルッコラのサラダ、カプレーゼ、アンチョビのパスタを作りました。乾杯はスパークリングワイン、そしてグリーンポートの地ビールでちょっとしたジェブの誕生日パーティーになりました。
翌朝早々にチェックアウトして、サウスフォークの海に寄り道してNYシティーへ向かいました。
ロングアイランドにはパブリック用のビーチがあり、地元住民以外のビジターは駐車場料金が高めです。エリア的にはウエストハンプトンビーチになりますが、こちらは大西洋に面しているので、波があります。地図で見ると、ロングアイランドの半島の下に、細長い砂洲が東西に続いている所です。白くて綺麗な砂浜ですが、日本のビーチやカリブのリゾートのビーチとも全く勝手が違います。日本の様な浜茶屋も更衣室もありません。駐車場に男女別のトイレがあり、その横に紐を引っ張ると水が出る簡素なシャワーが二つあるだけです。地元の人達なら車や自転車で自宅へ戻れるので、ちょっと砂を落とす程度でいいという事ですね。
今はもうビーチはクローズしてしまいましたが、11月末のサンクスギビングのあたりまで、ロングアイランドは週末の行楽地として賑わいます。特にファーマーズマーケットはハロウィーン用と食用のパンプキンやスクウォッシュ、様々な種類のりんごや梨、野菜や花が並びます。他にも手作りのジャムや蜂蜜、自家製のパイ、酪農家の乳製品、ワイナリーのワインテイスティング巡り等も楽しむことが出来ます。運転を頑張れば日帰りも可能なので、ロングアイランドは大人も子供も楽しめるデスティネーションです。
初めまして、NYはBrooklyn在住のJazz Vocalistです。
多摩美術大学在学中よりジャズを歌い始め、卒業後は都内及び近郊のジャズクラブを中心に活動。30代半ばに情熱のおもむくまま本場NYへ。アーティストビザ取得後、ジャズピアニストのJeb Pattonと出会い結婚、今日に至る。2013年、渡米時の思いを綴ったファーストアルバム“Dream Flight”をリリース。2014年日本ツアー、2015年韓国大邱ジャズフェスティバル出演。
ライブ活動の傍ら、初心者を対象に英語の発音に特化したジャズヴォーカルのレッスンも行う。趣味はクラシックバレエと裏千家茶道、フリーマーケット散策等。
Official site: http://kazuepatton.wix.com/jazzkaz
Facebook: https://www.facebook.com/kazue.patton
cd baby: http://www.cdbaby.com/cd/kazuepatton
iTunes: https://itunes.apple.com/us/artist/kazue-patton/id659236827