FOOD

09. アメリカでも魚を焼こう

陳 佳奈

皆さまこんにちは。またニューヨークでの生活に戻っています。子供の世話をしながらだとなかなかまとまった勉強の時間が取れず、少しずつコツコツと進めています。

さて、今回は私の大好きな焼き魚をテーマに書きたいと思います。

夫も大好きな西京焼。ほんのり焦げ目がある焼き色が好みです。

日本だと、キッチンに「魚焼き器」がついている家庭が多いのではないでしょうか。
アメリカではまずありません。コンセントにつなげて使う独立した魚焼き器を購入することは出来ますが、結構場所を取るので大きなキッチンでないと所持するのは厳しいと思います。

そこで、フライパンでも美味しく手軽に魚を焼ける方法を紹介しますね。
魚焼き器の無い日本のキッチンでも使える技なので、ぜひやってみてください♪

焼く手順とにおい対策に分けて説明します。

必要な物:
・魚が入る大きさのフライパン
・フライパンのサイズに合ったフタ
・クッキングペーパー(アメリカではparchment paper)

●手順:
1. まずはフライパンを温める。
2. フライパンの中に収まる大きさに切ったクッキングペーパーを敷き(ポイント!)魚を載せる。(盛りつけの時上にする側から焼く。)

3. 弱火にしてフタを閉める。(ポイント!)

4. 3-5分程度(魚の大きさや干物、西京焼などの種類によって変わる)蒸らし焼きにする。
5. 魚を裏返して反対面を3-4分焼く。におい対策のためにフタは閉めておく。
6. お皿に盛りつけて完成!

サバの干物。いい色に焼けています。中はフワフワ。

ポイントはクッキングシートを敷くことと、フタをして蒸らすこと

クッキングシートのおかげで焦げ付かずに上手に焼け、後片付けも簡単です。
またフタをして蒸らすことで、お魚の中までふんわり焼けます。

アメリカではクッキングシートは「parchment paper(パーチメントペーパー)」という名前で売られています。
注)Wax paperはサンドイッチやベーグルを包むための紙で、耐熱性ではないことが多いので注意してくださいね。

以前は「Reynolds(レイノルズ)」のパーチメントペーパーを使っていた所、全く焦げ付かずとても良かったのですが、ブランドを変えたら時々焦げ付くようになってしまいました。レイノルズ、オススメです。

焦げてしまったサバの西京焼。以前は焦げることは皆無だったのに。

●におい対策

アメリカで魚を焼く時に困るのは魚のにおい。
実は階下に住んでいる夫の弟が大の魚嫌いで、魚のにおいを他の階にも充満させると苦情が来るので(笑)、かなり気を遣っています。

1. 開けられる窓はすべて開ける

…基本ですね。なぜ換気扇を回さないかというと、我が家のキッチンの換気扇は外につながっておらず、部屋の中に臭いを撒き散らすだけだからです。換気扇の意味ない…。笑

2. 二階と地下につながるドアとその前のドアをしっかり閉める。

…2枚ドアがあると、意外と臭いは漏れません。

3. 浴室の換気扇を回す。

…浴室の換気扇は外に通じているようなので、つけています。とにかく臭いを外へ!

4. 魚をひっくり返す時と取り出す時は迅速に。それ以外ではフライパンのフタは閉めたまま。洗う時まで開けない。

…焼いた臭いはすべてフライパンの中に封じ込める!

5. 魚のパッケージや残った皮や骨などはビニール袋に入れて封をし、ゴミ出しの日まで冷凍庫で保管。

…こうすればゴミ箱から臭う事がありません。

ここまでやっても焼いた後は魚のにおいが部屋中に充満しますが、我が家の中だけに留めることが出来ます。

体に良い脂「オメガ3」を多く含むお魚。
アメリカでも、他の国でも、ぜひフライパンで手軽に美味しい焼き魚を作って日本食を楽しみましょう!

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