オーガニックの聖地、英国・コッツウォルズ「デイルズフォード」へ
自宅から2時間かけて「はちみつ色」の町と呼ばれるコッツウォルズに行ってきました。なぜ「はちみつ色」と呼ばれるかと言うと石灰石(コッツウォルズストーン)を使っていて、町並みが優しい色に包まれているのも特徴です。25年以上前からオーガニック農法に取り組んでいるデイルズフォード本店に行ってきました。
イギリスではオーガニックは日常に取りいれやすく、安全で美味しいものを食べたいと願う方を中心に広がりました。その広がりの一つに影響力のあるチャールズ皇太子が自らオーガニッブランド「ダッチー・オリジナルズ」を設立し、リアルに国民にオーガニックの良さを伝えることに貢献しています。
今日は一緒にデイルズフォードに潜入してみましょう。
コッツウォルズの美味しい空気を吸いながら到着です。
素敵な色合いの入り口にはハーブが並んでお出迎えです。
中に入ると、カラフルな野菜たちがお待ち兼ねです。
海外のお野菜のディスプレイは毎回感動するおしゃれさです。
確かに化学肥料が使われた野菜は形も良いし、日持ちもするのでしょう。でもオーガニックのここのお野菜は一つ一つは違う形で愛嬌があってかわいいとさえ思えます。特にリーク(左下のほう)なんかはちょっと曲がっていたりして(笑)今にも踊りだしそうではありませんか。
このお店はデリカテッセンも充実。
美味しい工夫いっぱいのサラダは見ているだけでも体が喜んできます。
食材の組み合わせなどもとても参考になります。
こだわりのスモークサーモンや、お惣菜なども充実。全部食べてみたい衝動に駆られます。
このお店のお肉や卵もオーガニックにこだわっています。
お肉の色がとてもきれい。
チーズセクションは特別の温度を低めに保った部屋に置かれています。中に入った瞬間チーズの香りが広がり、この香りだけでワインが飲めてしまいそうでした。(笑)
この中から出たくない。そう思うのは私だけではないはずです。
もちろんワインもオーガニック。私は完全にオーガニックだけを買うわけではありませんが、オーガニックのワインを飲んだときは翌日、頭がすっきりしているような気がします。
2階にはキッチン周りの小物も売っていました。
どれもシンプルかつ機能的。日本のおうちにもしっくりマッチしそうなデザインです。
いよいよレストランに入れそうです。
と、言うのもこちら予約ができないので、到着してすぐにレストランへ行ったら20分ほどで入れるとのことで、待っている間にお店の見学をさせていただいていました。
人気のお店だけに期待も高まります。
私はケールのサラダとチキンを頼んだのですが・・・
え??チキンはどこ???
と大慌て。
ケールの山を掻き分けていくとチキンが顔を出しました。
そのくらいご自慢の野菜がもりもりです!
お友達はサーモンのソテーとアラカルトのサラダから2種類を選べるセットを頼んでいました。
そしてキッシュもサラダとのコンビで頼めます。
話題のキノアやケール、そのほか豆類などがふんだんに入った工夫いっぱいのサラダはこれからレシピを考える上でとても刺激になりました。
味付けも薄味で体に優しいお料理の数々。
近かったら毎日でも通いたい気分です。
お腹いっぱいになって外に向かうときに通ったパン売り場。
噛めば噛むほど味わいのあるパンであることは見ただけでわかりますね。
外に出るとスタッフの方が外のお野菜を運んでディスプレイしている最中。
ユニフォームも計算しつくされたような素朴でありながらとこかセンスがありました。マフラーの赤がアクセントでしょうか。(笑)
この日はまだ気温が低かったので外でお茶をすることはできませんでしたが、天気がよく暖かい日にはお買い物のあとにゆっくりティータイムを澄んだ空気の中でするのも贅沢ですね。
この日は保冷バックを持っていなかったので、生ものは買わなかったのですが、オーガニックのトマトケチャップを購入しました。
食べてみたら、このままスプーンですくって食べてもいいほど美味しい。
これを機に、オーガニックのトマトを買って自分で手作りしてみたくなりました。
今回の訪問でこれからは無理のない範囲でオーガニックも取り入れて体と地球にやさしい生活を実践していきます!
Daylesford
http://daylesford.com/
イギリス在住料理研究家。
イギリス人の夫、18歳の息子、15歳の娘、9歳のわんこと4人家族と1匹でイギリスサリー州の村に住んでいます。
日本では雑誌への料理レシピの提供、WEB連載、テレビ、ラジオ、企業とのコラボレーションレシピ開発、料理デモンストレーションイベント、トークショーなどの活動、イギリスでは自宅で日本人、外国人の皆様にサロン形式のお料理教室をしています。
イギリスでは和食を、日本ではイギリス料理を中心に国境を超えて美味しいものをご紹介していくのが楽しい今日この頃です。
【著書】
『エリオットゆかりのシンプルなごちそう』(宝島社)
『電気もガスも使わない しあわせレシピ』(主婦の友社)
『ホントはおいしいイギリス料理』(主婦の友社)
【ブログ】
●「Yukari’s Happy Kitchen」
http://ameblo.jp/yukari-elliott/
【連載】
●「エリオットゆかりのおもてなし教室」
http://www.recipe-blog.jp/rensai/blog/iccyan/
【その他】
●英国大使館 A Taste of Britain FBページ記事提供
https://www.facebook.com/oishii.igirisu/
●フェイスブック
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●フェイスブック エリオットゆかりファンページ
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