スタイリッシュなガストロパブ The Goudhurst Inn
前回のコラムでご紹介したHush Heath Estate & Winery。
(美味しくなっているイギリスワイン Hush Heath Estate & Wineryを訪ねて)
こちらのワイナリーの近くにワイナリーのオーナーのリチャードさんが経営するパブがあります。
The Goudhurst Inn
http://www.thegoudhurstinn.com/
昔ながらの重厚なパブもありますが、最近はスタイリッシュなおしゃれなパブも大流行。
飲むだけではなく、モダンブリティッシュと言う新しいテイストを加えた新イギリス料理も楽しめるパブはガストロパブと言う名称で親しまれています。
ガストロパブでは日本で言う女子会も目にすることもしばしば。
インテリアもポップな色使いで女子のみなさんのテンションが上がるのでしょう。昔はパブではお酒とちょっとしたスナックのみで、男性の社交場として栄えていましたが、時代の流れと共に形を変えてイギリスの文化として君臨するパブ。
今では家族連れで入れるファミリーレストラン的存在になっています。
心地よさそうなソファーでは何時間も寛いでしまいそう。
この時期はまだ暖炉はつけていませんが、寒い冬にここでのんびりとワイナリーのワインを飲んでいる自分を想像してしまいました。(笑)
奥のほうは案外よくあるパブの雰囲気でした。
この日は平日の昼間だったのでこんな余裕のある空間ですが、週末になると込み合って賑わうのがパブの法則です。
実はこちらのパブの2階がホテルになっています。
大きなホテルもいいですが、こうしたカントリーサイドのパブの2階に泊まれるなんて夢のよう。思い存分飲める気がしませんか?
眠くなっても安心ですね。
インテリアもかなり斬新でモダンです。素敵!
イギリスはかなりカントリーウォークを趣味にしている方が多く、おそらく歩きに来た方々が立ち寄ることも数多くあると思います。
カントリーに行くとこうしたコンセプトのパブの2階が素敵な宿泊施設になっているというところも最近は増えています。
さて、下に戻り、いよいよランチタイムです。
味わい深いブラウンのパン。噛めば噛むほど味わいが深そうです。
このお店はちょっと他のヨーロピアンのテイストも入っていてどのメニューも美味しそうでした。
こちらはスプラッツと言う小魚のフリッターです。別名ホワイトベイツとも言います。
揚げ物とお酒は合いますよね。これは万国共通なようです。
ワカサギのフライが食べたくなるとオーダーしてしまう私です。旬の時期は必ずお店のメニューに並ぶイギリスを代表する前菜と言えるでしょう。
そして島国イギリスはお魚料理も充実です。鯛とムール貝などのうまみが凝縮の美味しい1皿。フランスのブイヤベース風。パンで最後の汁の一滴も残さず染み込ませて食べたくなります。
ビーフの地ビール煮込みのパイ。イギリスのパイ生地は3種類。日本でもおなじみのパフペーストリー、そしてショートブレッドのようなほろっとした食感の生地のショートクラストペーストリー、そしてマッシュポテトを具の上に乗せて焼いたものもパイと呼びます。
これは日本でもおなじみのパフペーストリーの生地でした。
さくさくのパイ生地の中にほんのり香るビールと柔らかく溶けるようなビーフ!これぞ美味しいイギリス料理。いろいろと評判のあるイギリス料理ですがこれを食べたら美味しいと言わずにはいられないはずです。(笑)
デザートはあまり日本ではなじみがないので知らない方も多いと思いますが、スティッキートフィープディングと言うイギリスの伝統デザートです。
ねっとり、べたべたしたと言う表現をスティッキーと英語で言います。名前のとおりの食感にきっと納得することでしょう。味はナツメヤシがメインです。
色が黒く食べたことない方はどんな味だろう?と興味深々だト思います。
想像より食べやすいのですが、かなり甘い。このアイスクリームの甘さを全く感じません。(笑)でもこの甘さに慣れてしまうと、もうこれを好んでオーダーしてしまう危険なスイーツです。
ワイナリー見学のち、美味しいお料理とワインでパブで乾杯!最高の1日になりました。できればこのパブの2階にステイしたかった。(笑)次回は絶対実現したいです!この素敵なコース!お勧めします。
The Goudhurst Inn
Cranbrook Road
Goudhurst
Kent, TN17 1DX
イギリス在住料理研究家。
イギリス人の夫、18歳の息子、15歳の娘、9歳のわんこと4人家族と1匹でイギリスサリー州の村に住んでいます。
日本では雑誌への料理レシピの提供、WEB連載、テレビ、ラジオ、企業とのコラボレーションレシピ開発、料理デモンストレーションイベント、トークショーなどの活動、イギリスでは自宅で日本人、外国人の皆様にサロン形式のお料理教室をしています。
イギリスでは和食を、日本ではイギリス料理を中心に国境を超えて美味しいものをご紹介していくのが楽しい今日この頃です。
【著書】
『エリオットゆかりのシンプルなごちそう』(宝島社)
『電気もガスも使わない しあわせレシピ』(主婦の友社)
『ホントはおいしいイギリス料理』(主婦の友社)
【ブログ】
●「Yukari’s Happy Kitchen」
http://ameblo.jp/yukari-elliott/
【連載】
●「エリオットゆかりのおもてなし教室」
http://www.recipe-blog.jp/rensai/blog/iccyan/
【その他】
●英国大使館 A Taste of Britain FBページ記事提供
https://www.facebook.com/oishii.igirisu/
●フェイスブック
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