クリスマスにローストチキンを作ろう!「ハーブとみかん風味のガーリックローストチキン」
もうすぐクリスマス!街もきらめいてきましたね。イギリスではクリスマスにはターキーを焼く家庭が多いのですが日本ではターキーは大きすぎるので、今日はイギリスらしいハーブとみかんを使った香り豊かなローストチキンをご紹介します。
日本では鶏一羽を入手するのは難しいようですが、クリスマス時期なら手に入りやすいですよね。ぜひ鶏一羽を手に入れて、本格的ローストチキンを作りませんか?
見つからないときは、お肉屋さんやスーパーマーケットのスタッフに「鶏一羽購入したい。」と、伝えると相談に乗ってくれる場合もあるので、聞いてみてください。(先日日本へ一時帰国のときにどうしても大きな豚肉の固まり肉を手に入れたくてスーパーのスタッフの方にお話したらすぐに奥から出して下さった経験があります。鶏の場合はストックはないかもしれませんがオーダーなどは受け付けてくれるかも知れません。)インターナショナルな輸入食材のスーパーマーケットであれば手に入りやすいと思います。
見た目は豪華ですが、実はとっても簡単なロースト料理。お肉の下準備をしてオーブンに入れておけば、出来てしまうのでまるで魔法ですね。オーブンの温度とお肉のサイズに応じて調理時間を守ればジューシーなお肉が焼きあがりますよ。
イギリスではローストポテトや温野菜が添えられますが、オーブンの大きさの関係で、ローストポテトを同時に作ることが難しい場合はご飯との相性も抜群。炊き立てのご飯に刻んだパセリとバターと塩を少々加えてバターライスと一緒に召し上がってみて下さい。
「ハーブとみかん風味のガーリックローストチキン」
<材料>
丸鶏 一羽 1.3キロ(約6人分)
・丸鶏 1羽 1.3キロ
・フレッシュローズマリー 10g
・フレッシュタイム(今日はフレッシュレモンタイムを見つけたのでそちらを使いました。なければ普通のフレッシュタイムでOK。) 5g
A(鶏の中に入れる具)
・みかん 1個 横半分に切り、更に半分にして4等分にする。
・ニンジン 10センチ幅のスティックにしたもの3~4本
・ポロ葱(なければ長ネギ) 10センチの長さで縦半分にして2本。
B(上からかけるオイル)
・ニンニク 大2片(摩り下ろす)
・塩 小さじ1
・オリーブオイル 大さじ2
<作り方>
①オーブンを200度に予熱する。
②鶏の中をキッチンペーパーで軽く拭き、中にAを詰め、タコ糸で足をっておく。
③耐熱トレイにタイムとローズマリーを敷き、その上に②を乗せてよく混ぜ合わせたBを手で丁寧に馴染ませる。
④③をオーブンに入れて1時間焼き、取り出し、焼き汁をスプーンですくい、表面にかけて更に30分焼く。
⑤④を取り出し、最低30分はアルミホイルをかけて休ませる。
ここでじっとがまんして下さい。
熱々は切りにくいし、崩れやすいです。お肉がしっかりと落ち着くまで待ちましょう。
さて!いよいよ切り分けです。
丸鶏は豪華ですが、「どうやって切るの?」と言うのは素朴な疑問ですよね。
鶏肉の全体の部分構成を理解していれば間違えることなく美味しく切り分けられます。
<お肉の切り分け方(Carving)>
①足の付け根のところを探し当てて包丁を入れます。
②これの半分の所で切り分けます。もも肉とドラムスティックに分かれます。
もう片方も同じように繰り返します。
③そして手羽のところにも包丁の先を使って切り込みを入れて切ります。
そのあと手羽元と手羽先に切り分けます。
④上の部分が胸肉です。真ん中よりややどちらかに、ずらしたところに包丁を入れて反対側から斜めに切り込みを入れ切り取ります。(真ん中には骨があるので、そこから少しずらした場所がベスト。)
もう片方も同じく切り取る。
切った胸肉は更に3等分ぐらいに切っておくと食べやすい。
⑤中の詰めた具を取り出し、骨にくっついた肉を手で取っていく。
そうするとこんな感じに取り分けやすくなります!
それでは最後の仕上げです!
チキンの中に入れていた野菜とチキンの焼き汁の残った耐熱トレイをそのままを直火にかけてグレイビー(肉汁ソース)を作ります!
①鶏の中に入れて焼いた野菜、肉を切ったときの肉汁を全てトレイに入れて薄力粉 大さじ1を入れて中火で粉っぽさが無くなるまで炒める。
②白ワイン 大さじ2を加えてさっと馴染ませたら、水100mlを少しずつ加えてとろみのあるソースにする。
③沸騰したらざるで濾す。うまみを最後まで出すように上からへらや大きなスプーンで押す。
④完成
全てが完成しました!
茹でたブロッコリーとニンジンで彩りを加えました。
今年のクリスマスはちょっと背伸びしておしゃれな本格ローストチキンでお祝いして下さいね☆ちょっと早いですが、、、メリークリスマス!
イギリス在住料理研究家。
イギリス人の夫、18歳の息子、15歳の娘、9歳のわんこと4人家族と1匹でイギリスサリー州の村に住んでいます。
日本では雑誌への料理レシピの提供、WEB連載、テレビ、ラジオ、企業とのコラボレーションレシピ開発、料理デモンストレーションイベント、トークショーなどの活動、イギリスでは自宅で日本人、外国人の皆様にサロン形式のお料理教室をしています。
イギリスでは和食を、日本ではイギリス料理を中心に国境を超えて美味しいものをご紹介していくのが楽しい今日この頃です。
【著書】
『エリオットゆかりのシンプルなごちそう』(宝島社)
『電気もガスも使わない しあわせレシピ』(主婦の友社)
『ホントはおいしいイギリス料理』(主婦の友社)
【ブログ】
●「Yukari’s Happy Kitchen」
http://ameblo.jp/yukari-elliott/
【連載】
●「エリオットゆかりのおもてなし教室」
http://www.recipe-blog.jp/rensai/blog/iccyan/
【その他】
●英国大使館 A Taste of Britain FBページ記事提供
https://www.facebook.com/oishii.igirisu/
●フェイスブック
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●フェイスブック エリオットゆかりファンページ
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