LIFE

08. 日本の食品は不健康?!

陳 佳奈

皆さまこんにちは。日本での生活もあと少しとなりました。常に「勉強しなくては」という思いがあるためのんびりとは行きませんが、これだけ長い時間を日本の家族と過ごすのは本当に久しぶり。育休中の姉も一緒に出かけたりして、楽しい時間を過ごしています。

さて、前回は「日本食」の話でしたが、今回は「日本の食品」の話。ニューヨークに住んでから日本の食品に関して思うところがあったので、それについて書いてみます。

皆さんの中に「日本食はヘルシー」というイメージがありませんか?糖質と塩分の摂り過ぎにさえ気をつければ、これは正しいといえます。
しかし、日本のスーパーやコンビニに売っている食品は決してヘルシーとは言えないのです。

日本の食品は複雑!

日本の食品って、コンビニで売っているちょっとしたお菓子でも美味しいですよね。カップラーメンやパスタソース、ドレッシングなど手軽に食べられて美味しいものがたくさん。でも、ちょっと裏面の「原材料」の欄を見てみてください。
例えば“小麦”“大豆”といったすぐに想像できるようなものの他に、たくさんの馴染みのない名前が並んでいませんか?

馴染みのない名前の正体の多くは、“食品添加物”。日本の食品で添加物を使っていないものを見つけるのはとても難しく、自然食品のお店に行かないと見つけることが出来ません。アメリカだと、普通のスーパーでも添加物の入っていないシンプルな原材料の食品を見つけることが出来ます。カラフルなケーキ大好き!な肥満体国のアメリカですが、添加物に関しては日本よりも厳しいのです。

多くの日本食品に含まれていて、アメリカの食品にはないもの第1位は?

「グルタミン酸ナトリウム(味の素)」です!

日本のスナック菓子の“クセになる感じ”の正体はこの成分だったりします。「アミノ酸等」と書かれ、カップラーメンからお漬け物、お惣菜、そばつゆなどあらゆる物に使われています。

我が家にあったふりかけ。「アミノ酸等」というのが化学調味料のことです。

ごまドレッシングにも「アミノ酸等」の文字。これが無いものを見つけるのは困難です。

一方のアメリカでは、この成分は「MSG(Monosodium Glutamateの略)」と呼ばれ、使用している場合はきちんと記載する決まりになっています。頭痛などの体調不良を引き起こすと言われており、結構な嫌われ者なんです。

多くの食品のパッケージに「No MSG!(MSG使っていません!の意味)と書かれており、ラーメン屋やその辺の安い中華レストランの看板やメニューにも「No MSG!」と書いてあるくらいです。

お馴染みのカップヌードルにも「NO ADDED MSG(化学調味料は加えてません)」の表示が。日本の製品には「アミノ酸等」入っています。(画像は「The Ramen Rater」というサイトより引用。)

そういうわけでニューヨークではMSGが入っていない食品を見つけることが容易なのですが、日系スーパーに行くとMSGなしの日本食品を見つけることはとても難しいです。

他にも、鍋の素やポン酢、焼き肉のたれなどに入っている「果糖ブドウ糖液糖」もアメリカでは嫌われ者。英語では「High-fructose corn syrup」と呼ばれ、主にソーダ(ジンジャエールやコーラ、セブンアップなどの炭酸飲料をこう呼ぶ)などに使われています。肥満の原因になるとして避けられる傾向にあるので、これを使用していないたれやドレッシングなどを見つけるのは簡単です。

しかし日系スーパーに行くと果糖ブドウ糖液糖が含まれていない日本のたれ、ドレッシング類を見つけるのはこれまた困難なのです。

日本の食品を食べるにはどうしたらいい?

こんな風に少し添加物に気を配ってみると、日本の食品は添加物だらけで食べられなくなってしまいます。夫と一緒に買い物に行くと、MSGやハイフルクトースコーンシロップの入った食品は拒否されてしまい、何も買えません…。

では日本のスナック菓子やたれ類、カップラーメンが恋しくなったらどうすればいいのか?!
私の答えは「1人で買い物に行き、原材料欄を見ずに買う!そして食べる。」です。笑

日本のスナックやカップラーメンの味を求めている時にヘルシーなもので代用しても、結局満たされないんですよ。なので、添加物には目をつむって食べちゃいます。体に悪そうな感じがたまらないんですよね~!

何の解決にもなってなくてすみません。ジャンクなものも習慣にならない程度に楽しみつつ、息抜きしながら健康生活続けたいものですね♪

日本での一コマ。意外と子連れにも優しく、楽しく生活しています。

記事URLをコピーしました